精密鋳物の熱処理

2023-03-16

精密鋳物の種々の使用目的に応じて、熱処理は非常に多いですが、基本的には主に2つの大きな種類に分けることができます。

ひとつは組織相が熱処理を経て変化しない、あるいは変化すべきではない処理です。この熱処理は、主にステンレス鋼鋳造中に各部位の冷却状況が異なるために発生する内部応力を除去するために実施されますが、組織、強度及びその他の機械的性質等は、熱処理により大きくは変化しません。 

ふたつ目は基本的な組織相が変化する処理です。この熱処理については、基地組織相に明らかな変化が発生し、大きく5種類に分けることができます。

1、軟化焼鈍:その目的は主に炭化物を分解し、その硬度を下げ、加工性能を高めることであり、球状黒鉛鋳鉄にとってのその目的はより多くのフェライト組織を得ることにあります。

2、焼ならし処理:主な目的はパーライトとソルバイト組織を得てステンレス鋼鋳造品の機械性能を高めることにあります。

3、焼入れ処理:主により高い硬度あるいは摩耗強度を得るために行います。非常に高い表面耐摩耗特性が得られます。 

4、表面硬化処理:主に表面硬化層を形成し、非常に高い表面耐摩耗特性が得られます。 

5、析出硬化処理:主に高強度を得るために実施しますが、伸び率は大きくは変化しません。

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